携帯(WILLCOMのPHS)に入っていたアドレス帳をiPod/iPhone/iPadにコピーする手順のメモ。長い道のりだった…。
手順概要
WILLCOMの京セラPHSのアドレス帳は、.vcfではなく.kbfという特殊なフォーマットのバイナリファイルでバックアップされる。したがってバックアップをそのまま使うわけにいかず、.vcfファイルを得るために次のような特殊な操作が必要。
- 「H”問屋」でPHSの電話帳をCSVファイルに保存
- 「アドレスさん for iPhone」でVCFファイルに変換。
- VCFファイルを添付してiPodにメール送信。
- iPodで添付ファイルから連絡先に登録。
京セラPHSからアドレス帳を取り出すアプリケーションには、「携帯万能」という市販ソフトもある。PHSの取扱説明書に携帯万能Liteのシリアル番号が同梱されているというのだけど、自分の手元には残っていない。WILLCOMのサポート窓口に問い合わせてみたところ、「そんなものは添付していない」と一蹴された。うーん。
H”問屋で電話帳をCSVファイルに保存
- 京セラPHSサポートページより、対応する機種のUSBドライバをダウンロードしてインストール。
- コントロールパネルの「電話とモデム」の「モデム」タブを開き、接続先のCOMポートの番号を控える。
- WILLCOMのH”問屋のページからインストール用ファイルをダウンロードし、インストール。
- PHSをUSBでPCに接続し、接続モードに「モデム」を選択。
- H”問屋を起動し、設定画面に調べておいたCOMポートを指定して設定ボタンをクリック。
- H”問屋の起動画面から「電話帳」を開き、「受信」をクリック。
- メニューから「ファイル>CSVエクスポート」を選択し、CSVファイルに保存。
アドレスさん for iPhoneで電話帳をVCFファイルに変換
- Vectorから「アドレスさん for iPhone」をダウンロードし、インストールしたいフォルダに解凍。
- 「アドレスさん for iPhone」をインストールしたフォルダ内のvcf2.csv.exeを起動。
- 「読み込み」をクリックし、H”問屋でエクスポートしたCSVファイルを指定。
- 「項目割り当て」をクリックし、出力フィールドに割り当てたいフィールドを選択。
- 「書き出し時に1行目を除外する」にチェック。
- 「書き出し」をクリックし、作成するCVFファイル名を指定。
VCFファイルをiPodに転送
- iPodで受信できるメールアドレス宛てに、.vcfファイルを添付してメール送信。
- iPodでメール受信し、テンプされている.vcfファイルをタップしてダウンロードすると、連絡先に一括登録可能。
不足を手入力
と、ここまでやってきて、結局最後は手入力。携帯では姓と名が一緒のフィールドになっていたり、「アドレスさん for iPhone」では住所情報が転送できないなど不都合が多かったため、PCのWebブラウザからiCloudサイトにアクセスして直接編集。最初からこれが一番早かったかもしれない。